「感謝・謝罪・決意」が相手の心の扉を開くカギ

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夫婦といっても、2人の性格や育った環境もさまざまで、関係性は千差万別といってもよいでしょう。ですから夫婦間の問題もそれぞれで、多岐にわたっています。ちょっとした言い合いでのズレから、離婚問題にまで発展する大きな危機もあります。
 こうした夫婦間の問題に長年向かい合ってきた私の経験から言えることは、どんな問題であっても、閉ざされてしまった相手の心を開くために必要なのは「感謝と謝罪と決意」の3つです。

 夫婦問題に悩んでしまっている方は、目の前の問題にとらわれてしまって、相手のことも自分自身についても、至近距離でしか見られなくなりがちです。人生に行き詰まっているときこそ、俯瞰で眺めることが必要です。
 俯瞰で眺めたときに思い出すべきは、夫婦での楽しかった出来事です。出会ったころのトキメキや新婚時代の楽しかった日々、お子さんの誕生や成長の日々…など、幸せだった思い出があるはずです。
 そうした場面を思い起こすと、感謝の気持ちも自然に思い起こされるのではないでしょうか。悔しさや怒りそして悲しみといった気持ちを一度払拭してから、相手を見ることが大切です。

 相手に素直に対峙することができると、初めて相手に対する謝罪の気持ちも生まれてくるものです。ここで1つ大きな問題があります。それは、夫も妻も頭では謝ることが得策であることはわかっていても、なかなか謝れないのです。夫婦問題では自分だけが悪い訳ではないという思いが強くなって、謝れなくなっているケースや言い訳がばかりんいなってしまうケースが少なくありません。夫婦だからこそ、素直に謝ることが難しくなってしまうのかもしれません。でも、相手に素直に謝ることは、相手の怒りや悲しみで頑なになった心を解きほぐすためにはとても重要です。

 最後に、謝ることができれば、その後に必要なのが決意です。「謝ったのだからもういいだろう」ではなく、「これから」はどうするのかという決意を表明することが大切です。そうすれば、相手は許すことができ、もう一度、一緒にやっていこう、という決意をすることもできるのです。
 夫婦問題がこじれてしまい、相手の心が固く閉ざされたときには、「感謝・謝罪・決意」をもって、相手の心の扉が開くように努力しましょう。

この記事は私が監修しています | 夫婦問題研究家 岡野あつこ
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