私が開催している「夫婦関係修復セミナー」では、夫婦であっても、日常的な挨拶を大切にしましょう、と伝えています。
「おはよう」で始まり「おやすみ」まで、夫婦間で交わされる挨拶はたくさんあります。「いってらっしゃい」や「おかえりなさい」はもちろんのこと、「いただきます」「ごちそうさま」まで数えると、多くの言葉を交わすことになります。
ですが、夫婦関係がこじれてしまっているご夫婦では、これらの挨拶をすべて交わしているというケースはごくわずかです。
こうした夫婦間で交わされる言葉のなかでも特に問題となるのが、「ありがとう」と「ごめんなさい」です。「夫婦関係修復セミナー」に参加されるご夫婦で言えているという方は、本当に少ないのです。特に「ごめんなさい」という謝罪の言葉は、口にするにはハードルが高いようなのです。
ですから、まずは「おはよう」から始めましょう。気分よく1日をスタートさせるためにも、明るい笑顔で挨拶しましょう。
朝から無言で機嫌の悪そうな相手の顔を見てしまったら、その日1日中気分が悪いものです。そうした日が毎日続いてしまったら、夫婦関係がこじれてしまっても仕方ありません。
次に言いやすいのは「ありがとう」という感謝の言葉ではないでしょうか。何かをしてもらったら、「ありがとう」と声に出しましょう。ささいなことであっても「ありがとう」といわれて気分を悪くする人はいないはずです。
ひとは誰かの役に立った、必要とされたということに喜びを感じるものです。こうしたことが繰り返されることで、お互いが日々気持ちよく過ごせるようになるのです。
言いたくても、なかなか口に出せない方の多くは考えすぎてしまっているのではないでしょうか。挨拶は相手の反応などは考えずに、笑顔で伝えるのがコツなのです。相手が不機嫌そうな顔で、挨拶を返してくれなくても気にしないことです。あなたの1日を気持ちよくスタートさせるために、明るい気分で「おはよう」と声に出してみましょう。
それを毎日続けて、習慣になってしまえば、相手も「おはよう」と返してくれるようになるはずです。

  
  
  
  