あなたはパートナーと話をするとき、またはメールやLINEを送るときに、どのくらい相手に気を配っていますか?
パートナーに限らず、親しい友人などでも同じですが、関係性が深くなればなるほど、気を配らなくなってしまってはいないでしょうか。しかし、考えてみれば、頻繁にメッセージをやり取りする人であるほど、本来は気を配るべきなのです。
とても順調な関係であったはずの人でも、不用意な一言で急激に関係性が悪化することがあります。また、ちょっとした失言を繰り返すうちに、いつの間にか関係が冷え込んでしまうこともあります。それほど、言い方や言葉は関係性に大きな影響を与えてしまうものです。
なぜ、関係性が近くなるほど、自分の気持ちを伝えるときに、相手の気持ちを逆なでしてしまう表現をしてしまうのでしょうか? ひとつには、その言葉を受け取った相手の気持ちを考えていないことにあるのではないでしょうか。それは、相手に対する甘えの気持ちがあるからこそだと考えます。その甘えをそのまま表現して相手に伝えればよいのです。
心理現象に「フレーミング効果」というものがあります。同じ情報であってもその伝え方や表現によって印象が変化し、それによって人の意思決定も異なってくるという心理現象のことをいいます。この「フレーミング効果」を利用してはいかがでしょう。
言葉は使い方しだいで、相手に与える印象だけでなく、相手の意思決定や態度にも影響を与えることができるのです。
関係性が近いことで、相手に対して「言わなくてもわかってくれる」、「私のことはよくわかってくれているから」などと、過信してしまうことは危険です。また、よくわかっている間柄だからこそ、甘えや照れが出てしまうことがあります。
特にパートナーとの関係性では、その傾向が強くなってしまうかもしれません。パートナーにとって、愛すべき相手であるための努力は必要です。「こんなとき、どんな言葉で伝えればパートナーは喜んでくれるだろうか?」と考えてみましょう。
よいパートナーシップを結んでいる女性たちは、皆さん名女優でもあります。恋愛ドラマのセリフだと思って、ときには女優になりましょう。