恋人同士のときはお互いにラブラブだったのに、結婚して何年かすると男と女ではなくなってしまう、というのはよく聞く話です。
「愛は4年で終わる」とはよくいわれていることです。これは人類学者が、様々な国の統計を調査した結果、結婚して4年後に離婚する傾向が高いことを発表したことによるようです。
たしかに脳科学の世界でも、恋愛ホルモンとして名高い「ドーパミン」は3年経つと分泌されなくなるといわれています。ですから、3年過ぎると恋は冷めてしまい、4年目に離婚になるという推測は正しいのかもしれません。
離婚に至らなかった夫婦も「夫は単なる家族・同居人」「結婚は惰性と妥協」といった感覚になりながら「現状維持」に努めているケースが多いのが現実でしょう。そんななかで、何年たってもラブラブな夫婦もたしかに存在するものです。
40代、50代になってもラブラブでいる夫婦とはどんな夫婦なのでしょうか。
まず、結婚してからもラブラブだと思っている夫婦がどれくらいいるか、既婚女性にアンケートを行った結果があります。「ラブラブの夫婦」だと実感していると回答した女性は、約61%とうことです。50%を超えて、ラブラブな夫婦のほうが多いといううれしい結果です。とはいえ、ラブラブではないという女性も約40%と少なくありません。お互いに愛し合って結婚したのに、その気持ちを長く持続けることは簡単ではないようです。
まず、多くの女性がラブラブだと感じる理由に、「毎日コミュニケーションを取る」と回答しています。夫婦の仲がよくないと毎日会話したり、スキンシップをしたりできません。また、家にいるときや外出時に一緒なのもラブラブだからこそ。大きなケンカが少ないことも大切です。
また、多くの女性が「私を一番に考えてくれること」と回答しています。自分を優先してくれることで、大切にされている、愛されていると感じられます。また、感謝や好きだという気持ちを言葉にしてくれることも大切です。もちろん、何年経っても誕生日や結婚記念日を欠かさず祝ってくれることも、愛されている証といえるでしょう。何かあったときの献身的な行動も大切ですが、日々のちょっとした気遣いも、愛されていると感じられるものです。
やはり夫婦ともに努力は必要です。
妻側からの「愛されている」と感じる証を挙げてきましたが、夫側からについても同じことがいえるでしょう。コミュニケーションをよく取るために、夫婦で心がけていることはありますか。挨拶、確認、伝達といった「事務連絡」しかしていないという夫婦は意外と多いのではないでしょうか。
共働きで、子育て中で忙しくても、夫婦でちょっとした事務連絡ではない「夫婦で楽しむ会話」「気持ちを共有するための会話」の時間を取ることが、ラブラブな夫婦でいられる秘訣の1つです。まずは、できることから始めてみましょう。