思いを伝えたいなら「相手都合」が必須!?

夫婦問題でトラブルを抱えている相談者の場合、自分の気持ちの伝え方に問題があることが多いのです。相手と面と向かって話すときはもちろんですが、より気をつけるべきなのは、メールやLINEでの会話=文面です。
もちろん、送る側には悪気はなく、自分の思いを伝えたいという強い気持ちに駆られる送ったはずの文章が、思いがけずに相手の気持ちを傷つけてしまったり、怒らせてしまう結果になってしまうことは少なくありません。
なぜ、こうした結果になってしまうのかを考えてみると、こうした文面には共通点あります。それは、送る側の「自分都合」のメッセージとなっている点です。

送る相手の気持ちや状況を考慮することなく、自分の「伝えたい」という思いばかりを並べてしまっているのです。そのうえに、そうしたことに本人は気づいていないことがほとんどです。
相手に気持ちを伝えたいのであれば、まずは相手に受け止めてもらい、納得してもらうことが大切です。そして、相手が歩み寄って、関係修復に一緒に進んで行くことがゴールにつながるのです。

そのために重要なポイントが「相手都合」に徹することです。伝えるための言葉選びはもちろん大切ですが、文面の構成にも気をつけましょう。
まずは、相手を労う言葉で始めるとよいでしょう。相手に対する労いから始めることで、相手はリラックスした気持ちになり、素直に文面を読み続けていけるはずです。
次に、伝えたい内容を明確にしましょう。長すぎる前置きや回りくどい書き方は、相手をイライラさせてしまう要因になります。また、深刻過ぎる言い回しは相手をネガティブな気持ちにさせてしまい、追い詰めてしまいかねません。
関係修復を願うあまりに「自分都合」になりやすいのはある程度仕方がありません。ただ、相手に聞く耳をもってもらうことが必要で、そのための気遣いは必要です。

また、面と向かって話し合うケースでも、なるべく相手がリラックスできる状態で話を進めるようにしましょう。自分で勝手に結論を決めて、相手から同意を取ろうとするような「自分都合」な態度は、相手を頑なにさせて、関係が悪化するリスクがあることも覚えておきましょう。
関係修復を願っているのであれば、相手の立場に立って想像するために「相手都合」の姿勢を心掛けましょう。

この記事は私が監修しています | 夫婦問題研究家 岡野あつこ
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