山登りをする人たちに聞くと、「山登りをしているときに道に迷ったら、それ以上に動き回らずに最初の場所に戻れ」が鉄則なのだそうです。焦って動かずその場で止まり、地図(アプリ)で現在地を確認して、わからない場合は「来た道を戻る」のが正しい判断だといわれています。
私は夫婦関係も同じだと考えています。夫婦関係がこじれてしまっているときには、相談者に「原点回帰」を勧めています。なぜなら、出会ったころのラブラブだった2人を思い出すことで、初心に返ることができ、モチベーションを持ち直すこともあるからです。
私が勧める「原点回帰」の一番簡単な方法は、最初にデートした場所に2人で一緒に行ってみることです。場所がトリガー(「作動装置」)となって、タイムスリップをしやすくなります。
当時を思い出すことで、そのときの気持ちをお互いが思い出せれば、一気にタイムスリップできるはずです。そして、その当時の気持ちがよみがえってくれば、現在の2人の関係について見つめ直すことにつながります。
こうした「原点回帰」は、2人の関係だけでなく、自分についても顧みる機会にもなるのです。現在の自分とあの当時の自分を比べてみて、いろいろと思うこともあるはずです。自分の姿を顧みるだけでも、多くの収穫があるものです。変わってしまったこと、失ってしまったものがあるものです。
当然、2人の関係性も変化していることにも気づくはずです。
そうして、気づくことで「自分自身が今どうするべきか?」を当時の自分からメッセージを受け取ることができるのです。当時の自分が今の自分を見たらどう感じるのか? などと考えることで、今すべきこと、できることをメッセージとしてしっかりと受け取りましょう。
ベストパートナーになりたいのなら、受け取ったメッセージをしっかり心に刻んでおきましょう。また、夫婦関係の修復を望むのなら、問題解決のヒントが、受け取ったメッセージのなかにきっとあります。

