ささいなことの積み重ねがストレスとなり、結果、離婚にまでなってしまった事例は少なくありません。
ここでは、「そんなことで⁉」というような事例をいくつかご紹介します。
どちらかがささいなことにストレスを感じ、折り合いがつかなくなると大きなトラブルになります。そして、ついに離婚に至るケースは、ごく身近な日常の中にひそんでいる「ささいなこと」が要因でもあるのです。
たとえば、よく聞くのが「エアコン離婚」です。多くの場合、夏は夫(=男性)側が暑がりのため、設定温度が低くなりがちです。一方、妻(=女性)側はその温度では寒すぎて、なかなか眠れず、ついに体調を壊してしまうことにもなります。
室温くらい我慢すればよいのに、と思う方もいるかもしれません。でも、こうしたちょっとした感覚的な不一致のほうが、我慢しがたいものなのです。
また、食事の好みが離婚の要因になってしまうケースもあります。相談者のお話ですが、「アジフライが食べたいのに妻が作ってくれない」という理由で、不倫してしまったというケースがありました。妻が作るのは、息子の好物のハンバーグやオムライスばかりで、夫の好物のアジフライは後片付けが面倒という理由で、家では作ってはくれないというのです。そうした話を職場の年上の女性に愚痴ったところ、不倫関係になってしまったそうです。
次は「洗濯離婚」のケースです。夫がとても几帳面な性格で、衣類とタオルなどは別に洗う、また黒い服と白い服は分けて洗うのです。夫は自分のものは自分で洗濯していましたが、1日に3回も洗濯されるので、働いている妻は洗濯する時間を作れなくなってしまいました。しかも、妻の洗濯中に洗濯機を止め、妻の洗濯物を外に出して、自分の洗濯をしようとすることもあるといいます。年上であった妻は、たいていのことは譲ってきたけれど、この洗濯の件については、どうしても譲れなかったそうで、解決できないまま離婚になってしまいました。
こうした一見ささいに思えるようなすれ違いや価値観の違いは、結婚当初のラブラブな時期であればお互いが気遣い、我慢できるものなのです。ただ、何年も夫婦関係をつづけ生活をともにするうちに、関係が少し冷え込んでくると、こうしたことが火種となってあるとき爆発が起こってしまいます。
嗜好や感覚、価値観が微妙にずれただけで、人間関係がうまく行かなくなることがあります。それは夫婦関係でも同じです。ですから、お互いに努力すること、意見をすり合わせることが大切なのです。ときには妥協や歩み寄りも必要になります。

