「夫婦円満の秘訣」とは?

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多くの夫婦が円満であることを願っているはずですが、また、多くの夫婦がその問題に悩んでいるのも事実です。「どうしたらよいのか?」と悩んでいるご夫婦にヒントになるかもしれないアンケートがあるwebサイトで行われました。
 「夫婦円満の秘訣」アンケートの回答ランキングから「夫婦円満のコツ」を学ぶことができるかもしれません。ランキング第5位から順に見ていきましょう。
 「夫婦円満の秘訣」の第5位は「干渉しすぎない」ということです。
 相手のことを心配しすぎるあまりに、相手にとって「重い」対応をとってしまうことがあります。とくに妻にアドバイスをしたいのですが、夫の携帯をのぞいたり、「誰と飲みに行くの?」「何時に帰ってくるの?」と次から次に質問攻めにするのはやめましょう。夫婦円満のために必要なのは、やはり適度な距離です。干渉しすぎは夫婦円満の妨げになります。
 アンケートにも、「相手の嫌な部分が見えてくるのが夫婦生活。それを気にし始めると一緒にいたくなくなる。お互い細かいところを気にしないように、相手のことを干渉しないようにしている。そうすると、お互いの良いところの方がよく分かるようになる。」といった意見がありました。相手の自由は尊重しましょう。
 続く第4位は「おいしい食事」です。
 ありきたりな答えといえばそれまでですが、やはり夫婦にとっても家族にとっても、食事は大切です。料理に自信がない人でも、相手に喜んでほしいという気持ちを込めて作ることです。その気持ちが相手に伝われば、会話もはずみ、楽しい食卓を囲むことで、夫婦仲は円満になるのです。おいしいというのは、味覚からだけ感じるものではありません。アンケートにも「おいしいごはんがあって、たくさんおしゃべりをすればたいていのことは解決する。」という頼もしい意見がありました。楽しい食卓を囲んでいる夫婦は円満です。
 そして第3位は「感謝すること」です。
「いつも家族のためにありがとう」「家族を大切にしてくれてありがとう」。ささいな気遣いやサポートに対しても当たり前と受け止めず、言葉にして伝えるようにすれば夫婦の関係性も変わってくるはずです。「ありがとう」と笑顔で言われて、気分を害する人はいません。その積み重ねが円満につながります。
 アンケートにはこうした意見がありました。「相手が何かをしてくれても当たり前、と思っている夫婦は円満にはいかないと思います。常にお互いが感謝の気持ちを忘れなければ、夫婦円満は永劫です!」
 次の第2位は「相手への思いやり・お互いを思いやる」ことです。
 「自分はどうだろう?」と振り返って考えてみなければ、気づけないことかもしれません。胸に手を当てて、妻のことを思いやっているだろうか? 夫に思いやりをもって接しているかしら? と自問自答して考えてみることから、始めてみるとよいでしょう。
 思いやりの気持ちは「愛」につながります。ですから愛していれば、相手のことを思いやる気持ちは自然と生まれてくるものです。「思いやり」は決して難しいことではありません。
 アンケートでも「ちょっとした、相手への配慮があるだけで、お互いに信頼感が増す。うちはコレで13年円満です。」という強者夫婦がいました。「思いやり」は円満の基本かもしれません。
 最後の第1位は「会話を大切にする」でした。
 結局、とてもベーシックなことが「円満の秘訣」の第1位でした。夫婦ならば、会話は普通に日々行われているものです。しかし、夫婦問題で相談に来られる方に、一番多くアドバイスしているのも「会話をしてみてください」ということです。結婚生活が短くないご夫婦にも「会話しましょう」というアドバイスをしますが、これが意外に効果があります。今回も1位になっているということは、結局夫婦には「会話が足りない」ということなのです。
 アンケートの意見にも「何10年経っても言葉にしないと分かり合えないことが多いと思います。褒めてもらえば嬉しいし、喧嘩で本音を言い合うことも必要です。」という結論が述べられていました。
 夫婦円満の秘訣は、ご夫婦によって違うのかもしれません。でも、多くの夫婦が導き出した秘訣は無視できません。今は夫婦円満と感じているご夫婦であっても、他のご夫婦の意見から気づかなかった秘訣を見つけられるかもしれません。そして、いくつかの秘訣を実行することで、今以上に夫婦関係が円滑になり、夫婦仲が深められるのなら、やってみる価値はあります。

この記事は私が監修しています | 夫婦問題研究家 岡野あつこ
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