コロナ渦 地方で暮らす親戚への対応や夫婦間のありかたについて

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朝晩は少し涼しさも感じられるようになってきました。猛暑とコロナ渦の夏がそろそろ終わろうとしています。
 皆さん、今年の夏の帰省はどうされたでしょうか。恒例の家族旅行なども変更を余儀なくされた方も少なくはないことでしょう。
 また、地域によっては、実家のご両親のほうから「帰ってこないで」と言われてしまったケースもあったようです。ご近所の手前、他県や首都圏の車やナンバープレートが見つかるのを嫌がることもあったようです。地方で暮らす高齢の親戚に対する対応について、悩まれる若いご夫婦のお話しも聞きました。
 コロナ渦にかかわらず、毎年、お盆や年末年始が近づくと、帰省についての悩みや憂鬱さを訴える妻たちからの相談があります。夫の実家に帰省するストレスを感じている妻たちは多く、離婚話に発展するケースも少なくありません。
 そうしたなか、今年の夏は「コロナを理由に夫の実家への帰省を断ることができた」「今年はゆっくりできる」と妻たちの喜ぶ声が聞こえてきています。ただ、こうした妻の態度に腹を立てる夫もおり、コロナ渦での帰省をめぐっても、夫婦間にトラブルが起こっています。
 こうした未曾有のときだからこそ、お互いの「思いやり」が大切です。
 実家は「会いたい」と望んでいるのに帰省を踏みとどまったり、子どもたちが「帰りたい」と言っているのに、「今年は遠慮します」と応えようとするときには、ひと手間加えることをオススメします。
 たとえば、いつもは電話で元気な声を聞かせるだけならば、今年は会えないかわりにお互いに顔を見て話せるテレビ電話を使ったり、手土産が届けられないかわりに宅配便でご当地グルメなどを送ったりすることで、関係が円滑に保てる可能性は高まるはずです。
 お互いに断ってばかりでは、顔が見られないまま、心の内もわからないままに、溝ばかりが深まってしまう可能性もあるのです。ひと手間加えることで、お互いに「家族」であることを感じられる心遣いが大切でしょう。
 コロナ渦で、離婚や別居は増えていて、相談件数も2~3割ほど増えています。コロナ渦の自粛中は、1日中、朝から晩まで夫婦で顔を突き合わせていることで、お互いの価値観の違いなどが浮き彫りになってしまったことが要因ではないでしょうか。
 コロナ渦がつづきそうな年末年始の帰省について、夫婦がともに家族として、どうするべきか、価値観をじっくりすり合わせておくとよいでしょう。

この記事は私が監修しています | 夫婦問題研究家 岡野あつこ
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