子供に告げる

2人だけの夫婦が離婚するのは本人たちが話し合って納得すれば
どんどん進展することができますが、子供のいる家庭では、
本人同士の問題ではすまないことが多様にあります。

結婚のスタイルや夢は子供が1人2人と増えて、
生活形態が変わることによってかわっていきます。

特に女性は自分の身体を痛めて産んでいるわけですから、
その愛情の深さも子供に移っていきます。

また自分たちにかけていたお金は、教育費・生活費など
家族にかかってきます。

そんな生活の変化に適応できず、夫婦の関係が悪くなることも
多いものです。また子供がいることで、長い間離婚を我慢している
夫婦というのも実に多いと言われています。

実は離婚するにあたって、離婚の手続きやその後の生活を考えることより、
子供にどのように伝え理解を得られるか、この問題が一番の難関です。

相手に伝えるよりも、子供にいかに精神的ダメージを与えずに
理解してもらえるか、ということにエネルギーを費やさなければ
なりません。

たいてい子供は親の感情に敏感なもので、生活の中から両親の夫婦状態が
悪化していることを感じ取っています。すでに傷ついた心を、
実際離婚を告げることで、決定的なダメージを与えることを承知して
おかなければなりません。

離婚でつらい思いをするのは子供です。自分のことで精一杯なのは
理解できますが、あなたには自分で作ってきた家族が
あることをお忘れなく。

しかし、成人に近いなど子供の年齢によっては逆に理解を得て、
よきサポートや仲介役となってくれることもあるでしょう。

また子供が事態を理解できない年齢で離婚してしまったとき、
後々「どうして父親(母親)がいないのか」について納得できる
答えが必要になってきます。

状況がすなわち真実ですので、離婚の事実をきちんと伝える覚悟と
準備をしておきましょう。なかったことには出来ないのが経験です。
忘れてしまいたいほどつらい過去であっても、自分のキャリアとして
前向きに生きましょう。

この記事は私が監修しています | 夫婦問題研究家 岡野あつこ
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