子供を連れた離婚

子供にとって両親の離婚の事実は受け入れるのに時間がかかるもの。
子供を持った大人としての責任があります。子供がもの心のついている
年頃ならばその扱いは特に慎重にしなければなりません。

自分が嫌な思いをするのを覚悟で、子供の心のケアを考えることを
優先して下さい。片方だけど急に離してしまうことによるダメージを、
もう片方の親が補うのは大変なことです。

「父親から見放された」などと情緒不安になるよりも、
時間をかけて理解を得るほうが懸命です。

また、もの心ついていない乳幼児を抱えての離婚は、
肉体的にも厳しいものです。子育てには体力も知力も要ります。
子供の成長の節目に片親であることの辛さを感じるかもしれません。

また子供が成長したときに、なぜ親が一人なのかと思い悩む日が
かならずやってきます。あなたにとっては忘れたい人でも、
子供にとっては血のつながった肉親です。
腹を痛めた子供であっても、離れてしまえば一個の人間です。
子供であっても人格を尊重し大事にそだてていきましょう。

会う回数や日時までもきちんと取り決めておかないと、
後から会わせる様に要求がきたり、また子供自身が会いたさのあまり
捜そうとすることがあります。

どこで会うか、どうやって送迎するかまで細かく決めておくと、
スムーズにことが進み、そのうち子供のほうが成長し、
自分で連絡を取り合ったり、うまく親子関係がもてるようになります。

子供を持っている夫婦の離婚では、特に次の3点について取り決めて
おかなくてはなりません。できることなら公正証書にしておきましょう。

親権・・・子供の面倒をどちらがみるのか、子供の財産はどちらが管理するのか

養育費・・・育てていくために必要な費用を、離れて暮らす方の親がどれくらい負担するのか

面接交渉・・・離婚後に離れて暮らす方の親が、どのように子供に会うことができるのか

この記事は私が監修しています | 夫婦問題研究家 岡野あつこ
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