「夫婦仲」は大丈夫ですか?

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私がこれまで受けてきた「離婚相談」のうちの実に80%は、頑張れば修復できるケースだと考えています。
 私が30年以上も前に日本で初めて「離婚カウンセラー」という肩書で仕事を始めたときから、離婚相談にいらした方にまずアドバイスするのは「離婚しないですむならそれに越したことはありません」ということです。そして本当に離婚するのがベストな選択ですか? もう一度考え直してみてはいかがですか? と問いかけています。すると、相談者はみなさんとても驚かれた顔をされます。私は「広い世界のなかで出会うことだけでもスゴイことなのに、お互いが惹かれ合い結ばれるというこは、奇跡的なことだと思いませんか」と続けます。2人が巡り会えて結婚されたことは、本当に奇跡的だからこそ、離婚はしないに越したことがないのです。

 それでも、離婚が頭をよぎったときにまず、考えていただきたいのは、相談者にとっての「本当の幸せ」についてです。そこに気づき、そのためにどういった道を選択するべきなのかを知ることが大切です。 
 人生の幸せや成功、さらにいえば健康や豊かさに至るまでのすべては、パートナーシップが鍵を握っているといっても過言ではないでしょう。 

 今、みなさんの「ご夫婦仲」はいかがでしょう。仲睦まじく全く問題がないという方もおられれば、危機にひんしていてパートナーとの関係性を修復したいと悩んでおられる方もいらっしゃるでしょう。ただ、おそらく多くの方は特別な問題はないけれど、以前ほどのときめきを感じることはなく、毎日を淡々とまるで「ルーティン」をこなすように過ごしていらっしゃるのではないでしょうか。
 そうした方たちに伝えたいのは、短くはない結婚生活を送るなか、安穏と日々を過ごしているうちに、パートナーとの溝は知らず知らずに深まってしまっている、ということです。そして、漠然とした不安を抱きながらも、そのまま放っておいたら、気づいたときには修復できないほどの深い亀裂になっていたという事例を、私はとても多く見てきました。

 パートナーと幸せな人生を歩んでいきたいと望むのなら、パートナーとの関係性をしっかり見直して、よりよい関係性を築けるように行動することが大切です。些細なことでも「やってみよう」と行動に移すことをきっかけにして、よい関係性が築け、今より幸せになる方が増えることを心より願っています。

この記事は私が監修しています | 夫婦問題研究家 岡野あつこ
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