「嫌い」なことが一緒なら、より絆は強くなる!?

 よく「好きな食べもの」や「好きな映画」が一致した相手とは相性がよく、理想的なカップルと思っている方は多いでしょう。でも、実は「嫌い」なことやモノが一致する相手のほうが、相性もよく、絆が強くなるのです。
 夫婦がお互いに「好き」なものが一緒で、その「好き」なことで楽しむ時間は楽しい時間になるでしょう。お互いに楽しい時間を共有できれば、お互いの相性のよさを確認できますし、理想的なパートナーであることを感じ合えるはずです。
 でも、これは夫婦が「ずっと仲良く暮らせる」重要な要因とは、残念ながらなり得ないのです。

 夫婦が一緒に楽しい時間を過ごせれば、日々はとても快適です。お互いにストレスを感じることなく、穏やかに過ごせる生活は決して悪いことではありません。
 ただ、「好き」なことがお互いに違って、一致しなくても、ストレスはそれほど強くなるでしょうか? 相手が「好き」なことやモノを自分は「嫌い」だったときに、強いストレスを感じるのではないでしょうか?

 では、「嫌い」なことが一致しているときにはどうでしょうか。
 たとえば友人同士の場合で考えてみましょう。お互いが「好きな人」について話す時間は楽しいですが、お互いに「嫌いな人」についての愚痴や批判的な話をしているときのほうが、話が盛り上がったりはしませんか? そのうえ、お互いは仲間意識が強くなるのではないでしょうか。

 夫婦関係であっても同じです。
 お互いの「嫌い」なことやモノが一致すると、お互いが味方同士になり、お互いの気持ちが共感でき、互いの絆はぐっと強くなります。共通の敵(?!)があることで、夫婦はより支え合う関係が作れるのです。

 夫婦関係を長く安定したものにするためには、お互いがストレスフリーな状態であることが大切です。お互いのストレスを軽減できるかどうかが、夫婦関係を長続きさせる秘訣の1つであることは間違いありません。

この記事は私が監修しています | 夫婦問題研究家 岡野あつこ
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