ベストパートナーになるためには、お互いの自立が必要!?

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「あなたがいなくなったら生きていけない」という妻の言葉を聞いて、喜ぶ夫は多いでしょう。また、「君がいなくなったらと考えたら、不安で眠れなくなる」と夫から言われたら、妻はとても幸せな気分になるはずです。でも、多くの夫婦相談を受けてきた私は「夫婦は、精神的にも経済的にもまた生活面においても、お互いに自立していないとうまくいかなくなってしまいます」とアドバイスしたいのです。

自立している者同士であれば、そもそも結婚する必要はないのでは? と考える方は多いかもしれません。ですが、自立していない人は「誰か」を支えたり、助けたりできるものでしょうか?
自立していないから、独りでは生きていけないから、と一緒になった夫婦は、お互いに「助けてくれるはず」「何とかしてくれるはず」といつも相手に過度の期待を寄せて、相手に寄りかかってしまいがちなのです。それが、相手に対する依存となり、過度の期待がゆえに「裏切られた」という思いにつながってしまうのではないでしょうか。

相手に依存するということは、相手が要求に応えてくれないとガッカリしたり、イライラしてしまうことになります。お互いに「自分ができることはやるけれど、できないこともある」とわかり合っていれば、不満ばかりの夫婦生活から抜け出すことができるのです。

夫婦関係をこじらせてしまって相談にみえる妻の多くが、「夫に依存している」という自覚のないままに「夫が◯◯をしてくれない」「夫の稼ぎが悪い」と不満ばかりを口にしています。そのうえ、夫が要求に応えてきれずに疲れ切ってしまっていることには気づいてはいません。これでは、夫婦関係がこじれてしまっても仕方ないがないですね。

お互いに自立していれば、自分でできることはやるけれど、できないことは助け合おうという考えのもとで暮らしていれば、お互いに過度の期待や要求をすることはなくなるはずです。助けてもらったことに感謝する気持ちも生まれてきます。
「一人でも生きて行けるけれど、二人でいればなお心強い」「一人でも幸せになれるけれど、二人ならもっと幸せになれる」と思える者同士が夫婦になればこそ、ベストパートナーになれるのです。

この記事は私が監修しています | 夫婦問題研究家 岡野あつこ
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