人類学者フィッシャー博士は著書『愛はなぜ終わるのか』で、「多くの場合、愛は3年程度で終わってしまう」と述べています。この効用によってか、結婚して4年目のカップルが最も離婚に至る率が高いのだといわれています。
「いつまでも、愛し合って仲良く暮らそう」と誓い合って結婚した夫婦が、1年経ち、2年経ち、そして子供も生まれ、相手への新鮮さを失い、いつしか会話レス、さらにはセックスレスカップルになってしまうというのが悲しい現実といえるのかもしれません
「人間の脳内の“恋愛ホルモン”は、3年経つと止まる」とよく言われます。時が経てば、人は日々の日常に慣れてしまい、そして穏やかな毎日に飽きてしまいます。そうであるなら、夫婦がずっと愛し合っていくには「努力」が必要です。
ただ、その「努力」は難しいものではなく、日常のほんの小さな心がけで簡単にできるものです。そうしたちょっとした気遣いが「妻力」といえるのかもしれません。夫婦の愛情を保つための必要な「妻力」をご紹介します。
最初に「かわいらしさ」です。これは、見た目の美醜などの外見のことではありません。高齢の女性でもかわいらしいと感じる女性はいますし、若い女性でもかわいらしさのない女性もいます。かわいらしい人とは、いつまでもかわいらしい感性をもち、表情を見せる女性ではないでしょうか。ふとした振る舞いにかわいらしさや恥じらいをみせる人、といってもいいかもしれません。
そして、夫婦間でお互いに必要といわれているのが「感謝」です。
人は「誰かに認めてもらいたい」そして「誰かの役に立ちたい」と誰もが思っています。その気持ちを満たしてくれるのが「ありがとう」などの感謝の言葉です。ある調査によれば、「パートナーから言われて嬉しい言葉」の第1位は「愛している」などの愛情を表す言葉ではなく、「ありがとう」だという結果が発表されています。もちろん、パートナーに感謝の気持ちを持っている方は多いでしょう。ても、それを言葉にして伝えることこそが、「妻力」の大切なポイントだといえるでしょう。
次は「賢さ」です。時には夫をリードしたり、陰に回ってフォローできるような、妻の「賢さ」が必要な場面があります。また、その「賢さ」を鼻にかけたり、これ見よがしに夫に命令したりといったことをしない真の「賢さ」こそが求められるのです。
そして、「寛容さ」も必要でしょう。
夫婦間では、相手との価値観の違いをどうしても埋められないことがあります。そうしたときこそ、相手の価値観を受け止めることのできる「寛容さ」が必要になります。この力は夫婦の愛情を長く保つ大切なポイントといえるでしょう。なぜなら、相手を受け入れることのできる「寛容さ」はそのまま、相手に対する尊敬の気持ちにつながることがあるからです。
もう1つが「謙虚さ」です。
最近は草食系男子と呼ばれる男性も多いようですが、そんな草食系であっても、「女性を守り、リードすることが大事」だと思っている男性は少なくありません。時代は変わっても、そうした男性特有のプライドといった感情は変わっていないのだと思います。そうした男性のプライドを上手に立ててあげる「謙虚さ」も女性には求められているのではないでしょうか。
こうした「妻力」をどのくらいお持ちでしょうか?
持っています、という妻力の高い方もいらっしゃるでしょう。また、これが足りないかも…という方もいらっしゃるはずです。ここで大切なのは、気付ける力を持っているかどうか、ということです。そして、気付いたのであれば、日常のなかで、足りなかった「妻力」も発揮してみましょう。