離婚寸前の夫婦であっても、関係改善は可能か?!

夫婦関係がこじれてしまった多くのご夫婦が、相談サロンを訪れるのは離婚寸前の状態になってからです。「もう、離婚しかない」という状態になるまで、カウンセラーなどのプロに相談しようとはなかなか考えていただけないようです。
お互いの思いや考えがすれ違うことが増えて、言い合いやお互いがあまり口をきかなくなった、という初期の段階であれば、アドバイスもしやすいのですが「もう、離婚しかない」と決意した状態であると、アドバイスに耳を傾けてはもらえないことが多くなってしまいます。

ただ、離婚寸前の状態であっても、関係性の改善は可能です。新婚当時のようなラブラブの2人に戻るのは少々難しいでしょうが、離婚を回避することはできるのです。
相手に「〇〇のところを直してほしい」と面と向かって訴えたとしても、「離婚寸前」にまで関係がこじれてしまった状態では、受け入れてもらいにくいでしょう。お互いが言いたいことを言い合えば、関係性はますますこじれてしまうばかりでしょう。

妻が夫を批判すれば、夫も妻を批判することになり、お互いが不機嫌になります。そして、周りのものや人にヤツ当たりをしたり、頑なに口を閉ざしたりと、関係の修復から遠ざかってしまいます。
まずは、自分が機嫌よくいられるように努めることです。相手が全面的に悪かったのだとしても、相手を批判したり、文句ばかりを言うようなことはやめましょう。自分の機嫌をとったうえで、相手の機嫌をよくするように気配りを心がけるのです。そうしたことを繰り返していけば、お互いが冷静に話し合えるきっかけは生まれます。

相手からのカチンとくる言葉に対しても、言い負かそうと躍起になるのではなく、よく言われるようにひと呼吸おいてから、相手の言葉に傷ついたことを伝えるようにしましょう。
相手をやり込めて、自分の正しさを証明して「完全勝利」することを目指すのではなく、関係の継続を目指すようにすれば、修復可能なタイミングが訪れると、私は考えています。

 

この記事は私が監修しています | 夫婦問題研究家 岡野あつこ
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