結婚の理想と現実

ここでは分かりやすいように、一般的な理解として、
「婚姻関係」を結んだ夫婦のことを「結婚している」といいましょう。

結婚した理由がなんであれ、閨閥などという特別難しい関係でなければ、
そこにはふつうに豊かなた愛情があふれていたでしょう。
小さな家と、明るい家族なんて、ささやかな夢があったでしょう。

そんな希望に満ち溢れた2人からいつの間にか笑顔が消えて
しまったのです。いつから二人の関係がおかしくなってしまったのでしょう
どうして理想通りにうまくいかなかったのでしょう。

実際の生活は甘いことばかりではありません。
食べるためには働かねばならず、苦しいことも悲しいこともあります。
苦しさも悲しみもすべて分かち合う2人のはずが、なぜかパートナーのことが
重荷になってきました。

結婚生活に対するささやかなるはずだった夢・希望と現実の生活との間に
ギャップが出てきてしまったのです。

それはあなたの計算ミスでしたか?夢が大きすぎましたか?

いいえ、今、離婚を真剣に考え始め、悩みの淵に立っているあなたは、
まず自分を責めることをやめましょう。
真実と冷静さを失ってしまうからです。

ほとんどのギャップは、ほんの些細なすれ違いが始まりではないでしょうか。
ささやかなすれ違いが積み重なると、お互いを疑心暗鬼にさせたり、
裏切ったり、決定的な事件となって表に出てきます。

そもそも自分以外のだれかと一緒に生活するということは、
計算したり、妥協したり、譲り合ったりしなくてはなりません。
そういう我慢の積み重ねが実生活というものなのです。

しかし幸せの数と努力の数を比べてみたときに、
なんだか虚しくなってしまうのが人の心なのでしょう。
幸せの数を見つけて増やして、理想とのギャップをどのようにして
埋めていくのかが、結婚生活を上手になりたたせるポイントなのでしょうね

もしも、まだ決定的な事件は表面化しておらず、曖昧な感じで
離婚が頭の中をよぎるという人は、もう少し詳しく現実を見つめなおして
みませんか?

思いつくことを書いてみるのもよし、何か突っ込んだ会話をしてみるのもよし、パートナーとの許せるギャップを見つけ出すことで、持ちこたえられるケースもあるでしょう。それでも駄目だったら、逃げだすことも、清算することも悪いことではないのです。

離婚という方法を真剣に考えて見ましょう。

この記事は私が監修しています | 夫婦問題研究家 岡野あつこ
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