離婚を決断するまでには見極めるためのポイント3つ

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最近、相談サロンにお見えになる相談者にも変化が見られるようになりました。
 設立当初の30年前には、女性の相談者が圧倒的に多かったのですが、現在は男性の相談者も多くなりました。また、第三者から見れば些細なことと思えるような「価値観の違い」がもとで相談に来られる方も増えているように思います。
 離婚するのか、修復するのかは、夫婦にとって大きな岐路と言えるでしょう。そうした岐路に立ったときに考えるべきポイントが3つあります。
 ①パートナーの気持ちを確認する
 ②3か月~半年は、決断するまでに時間の猶予が必要
 ③パートナーの努力を理解する
大きく分けて、これら3つのポイントがあります。
 ①については、「離婚したいの?}といきなりケンカを売るようの言い方で、相手の気持ちを問いたださないことです。なかなかストレートには聞きづらいことではありますが、自分はまだ、前向きに建設的に、夫婦関係を見直したいと考えているということを伝えたうえで、相手の気持ちを聞くほうが、リスクは少ないはずです。
 そして「離婚」というキーワードを相手が口にしてきてから、具体的に離婚を考えましょう。それまでは、夫婦関係が改善不可能かどうかをしっかり探るべきです。
 ②については、もう一度やり直す努力、改善をする努力をするべきです。そのためには、しっかりした準備期間が必要になります。
 一度は結婚をするほど好きになった人なのです。楽しかった良い思い出もあるはずです。夫婦生活でよかったところも思い起こすと、感謝するべきところもあるのです。後悔のない決断にするために、一度は「良い妻・夫」を目指しましょう。これは、相手のためではなく、自分のためにしておくべきです。こうした努力が実を結んで、離婚を回避できたケースも少なくありません。また、こうした努力は再婚に向けての有意義なプラクティスにもなるはずです。
 ③については、パートナーが夫婦関係を改善するためにしてくれる努力をきちんと認めることです。些細な、小さなことであっても、自分も変わろうとしているのかもしれない努力は、理解しましょう。 
 そして、①②③をおこなったうえで、もう限界となったときが、離婚のタイミングです。自身にも未練が残ることなく、後悔もなく、スッキリできると確信できたら、そのときが離婚のタイミングです。
 でも、「もう限界!」とすでに諦めてしまっている方もいらっしゃいます。そうした方たちには、「無理して一緒にいる必要はありません」ということです。短期間でも別居してみる、まずは寝室を別にしてみるなど、身体の距離をおくことで心を落ち着かせ、一度自分自身の価値観を確認することが必要なことです。
 無理に相手に合わせて我慢をつづけるのか、キッパリと離婚するか、という二択ではなく、第三の選択肢を模索して、やはり時間をかけて考えてみることが大切だと考えます。夫婦は「別居したら終わり」と思う方もいらっしゃるでしょうが、離れてこそ感じる思いや愛情があると、私は考えます。
 一度離れてみる、という選択肢を、現在夫婦関係に悩んでいる方々にはご提案したいのです。また、夫婦関係をつづけるにしろ、将来的に離婚するにしろ、自分で道を模索するためには、精神的および経済的な自立が求められます。夫婦問題で悩んでいる方、迷っている方には、まず自立のための一歩を踏み出してみることをおすすめします。今の行動が、将来の道の選択肢を増やしてくれるはずです。

この記事は私が監修しています | 夫婦問題研究家 岡野あつこ
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